今年は千利休生誕500年という節目の年にあたることから、利休以前の室町時代の足利将軍家による唐物荘厳から、珠光の頃の茶寄合、そして茶の湯が確立し、武野紹鷗の活躍を経て利休に受け継がれ、大成されるまでをたどる展示を試みました。創成期の茶の湯の様相をお楽しみください。

<主な展示作品> 

■前期
上杉瓢箪茶入・(重美)伝 珠光筆 山水図・千利休筆 妙一字・藪内剣仲作 竹一重切花入・天命笠釜・伊賀瓢形耳付水指・信楽肩衝茶入 銘 初時雨・盛阿弥作 尾長鳥蒔絵棗・坂本井戸茶碗・武野紹鷗作茶杓・南蛮芋頭建水・絵高麗草花文鉢 など
■後期
種村肩衝茶入・武野紹鷗筆 咲隠軒宛消息・千利休筆 芝山監物宛消息・千利休作 亀甲竹一重切花入・備前水指 銘 干潟・紹鷗大棗・利休大棗・珠光青磁茶碗 銘 初花・樂長次郎作 赤楽茶碗 銘 獅子・樂長次郎作 黒楽茶碗 銘 大和錦 など

長次郎作 黒茶碗 銘 おそらく(全期間)

南蛮抱桶水指(全期間)

千利休作 亀甲竹花入(全期間)

公益財団法人 野村文華財団 野村美術館 

〒606-8434 京都府京都市左京区南禅寺下河原町61
TEL:075-751-0374  FAX:075-751-0586
nomurams@nomura-museum.or.jp

野村美術館について

野村美術館は、野村證券、旧大和銀行などの創業者である野村徳七(号得庵)(1878-1945)のコレクションをもとに、1984年に開館いたしました。
当館では、茶道具・能面・能装束をはじめ、得庵の遺作も含めて約1900点を所蔵しています。
そのなかには重要文化財7件(《伝紀貫之筆 寸松庵色紙》・《佐竹本三十六歌仙 紀友則》・《清拙正澄筆 秋来偈頌》・《宗峰妙超筆 白雲偈頌》・《雪村周継筆 風濤図》・《千鳥蒔絵面箱》・《藤原定家・民部卿局両筆 讃岐入道集》)や重要美術品9件が含まれています。
当館のある南禅寺界隈は、閑静な別荘地として有名です。古くより多くの政財界人が別荘を営み、いまなお静かなたたずまいを保っています。
哲学の道や永観堂も近く、桜や紅葉の名所としても知られております。
当館では、得庵コレクションを中心に、春季(3月上旬~6月上旬) と 秋季(9月上旬~12月上旬) の年2回、テーマに基づいて展示しています。

野村得庵について

明治11年(1878年)に大阪に生まれた野村徳七は27歳で家業である両替商を継ぎ、証券業を始めます。
日露戦争時に財を成した後、野村銀行を設立、本格的に金融業に乗り出しました。またインドネシアやブラジルでの農場経営などの海外事業も展開、野村財閥という一大金融グループを築きあげました。
帝国議会の貴族院議員としても活躍し、日仏文化協会設立に尽力した功績によりフランス政府よりレジオンドヌール勲章を授与されています
このように精力的に事業を展開する一方、得庵と号して、茶の湯や能楽に傾倒し、近代数寄者としても名をはせました。