四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。人々の熱き心、ほとばしる思いの瞬間を森井禎紹が切り取ります。
今回は、九州三大祭りの一つ「妙見祭り」です。
写真・文 : 森井 禎紹 Teiji Morii
妙見祭『九州三大祭りの一つ』
霊獣、亀蛇が暴れ回り、華美を極める笠鉾の神幸行列は、百姓衆の奴、町衆の獅子、笠鉾、亀蛇などもここに加わることで、神幸行列は、ここに今日の豪華な祭礼行列の原型が成立したのです。
塩屋八幡宮を午前8時に出発し、八代駅前を経由、初白神社へと入り、境内で神事芸能が行われる。
午後最終のクライマックスに向けて、神幸行列は水無川の砥崎河原へと出発する。笠鉾は渡らず、境内や町に飾られて、ここにも観衆が集まることになるが、しかし観衆のお目当ては、この笠鉾よりも2時過ぎに行列が入る砥崎河原にある。
ここでは、亀蛇も花馬も人も川に入り、まさに人馬一体、ここぞとばかり暴れ回る。これが祭りのクライマックスで、砥崎河原の川縁は人、人、人で溢れかえる。
<妙見祭>
開催日
・11月22日神幸行列(お下り)御夜
・11月23日神幸行列(お上り)演舞
開催地:熊本県八代市
問い合わせ:八代観光案内所 0965-32-2436