四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。今回は毎年12月に兵庫県赤穂市で行われる赤穂義士祭です。

主君、浅野内匠頭の無念をはらす赤穂義士の忠義物語は、日本国民のロマンとして現代まで語り継がれています。その赤穂義士を偲んで、赤穂市では毎年「赤穂義士祭り」が行われています。

赤穂義士たちが本懐を遂げるまでの物語が様々なパレードで繰り広げられます。パレードの見せ場は、本懐を遂げた義士たちが、泉岳寺に向かう義士行列で、

まさに観る物を元禄絵巻さながらの世界へ導きます。

パレードは約1.3kmの道のり、時間帯は、おおよそ以下の通りです。

午前9時に赤穂市役所前で義姉が勢揃い。10時15分に花岳寺で義姉追慕法要。11時30分に大石神社に参拝。12時ごろ、大石神社の隣、忠臣蔵交流物産市のあたりにパレードの人々が集まり、義士行列が始まる。

赤穂義士祭

開催日:12月13日、14日
開催地:兵庫県赤穂市・大石神社
問い合わせ先:赤穂観光協会
Tel:0791-42-2602

写真・文: 森井 禎紹 Teiji Morii

写真家。1941年生まれ。兵庫県三田市出身。1964年頃より趣味で写真を始める。写真コンテスト、カメラ雑誌月例コンテストに応募、入選回数362回を数える。1990年プロに転向、ライフワークとして日本全国の祭りを取材。『祭りに乾杯』『祭り旅』『祭り日』他多くの写真集を出版。現在、社団法人写真家協会(JPS)会員、一般社団法人二科会写真部常任理事、兵庫県写真作家協会最高顧問など。