四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。今回は毎年8月に行わる有名な徳島の阿波踊りです。
写真・文 : 森井 禎紹 Teiji Morii
踊る阿呆に見る阿呆・・・
三味線、太鼓、笛、鉦などの陽気な囃子と歌にのって、男女の集団が数十組に分かれて町々を練り歩く。男は浴衣掛けに手ぬぐいの頬被り、尻端折りの格好。女は鳥追い笠を被り、浴衣の裾をからげて赤い蹴出しを見せ、白手甲、白脚絆をつけて白足袋で踊る。
南国徳島の阿波踊りが盛んになったのは約400年の昔。染料藍で富を蓄えた阿波の藍商人が踊りを豪華にし、その後も人間の喜びを表す庶民の踊りとして踊り続けられている。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損・・」と、この節のはやし唄がある。
市内の中心部に特設された演舞場が7箇所あり、午後6時から午後10時30分まで50人から200人編成の踊り連が踊ります。
<阿波踊り>
2023年開催日:8月12日〜8月15日
開催地:徳島県徳島市内新町川あたり
問合せ:2023年の開催要項については、下記オフィシャルサイトで詳細をご確認ください。
https://www.awaodorimirai.com