四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。
写真・文 : 森井 禎紹 Teiji Morii
つぶろさし=新潟県佐渡市羽茂村
四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。毎年、6月15日に佐渡島の南西部に位置する羽茂村の菅原神社と同村草刈神社で奉納される太神楽が行われますが、その中のメインの出し物が「つぶろさし」です。
これは、五穀豊穣を願って神社に奉納される神楽の一種。約500年前から創始の型のまま保存されているという郷土芸能で、新潟県の無形民俗文化財にも指定されています。
『つぶろさし』とは男性の役どころの名前のことで、男根を模した棒を持って、滑稽に乱舞するこの男性のもとに二人の女性(ささらすり、銭太鼓)が入り乱れる形となって妖艶な踊りを披露します。