四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。
人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。
今回は「御願神事」。
毎年2月10日、石川県加賀市大聖寺敷地菅生石部神社で行われます。

御願神事は、俗称「竹割りまつり」とも呼ばれる。

大かがり火が点火されると、白装束の青年達が青竹を手に境内になだれ込み、歓声を上げて、用意された青竹数百本を一斉に拝殿の柱や有加、石段、石畳に叩きつけて割り尽くす。

すさまじい音である。

竹が全て割られた頃、青年達が、拝殿の隅に丸くとぐろを巻くように積みおかれた大縄を引出し、境内を練り歩く。

やがて、神門を出て、大綱を大聖川に投げ落とす。

その中の青年の一人が寒水の川に飛び込み、大綱を流れに乗せる。

田畑を荒らす大蛇を叩き出し、川に流す神事と言われている。

<開催要項>

■開催日:毎年2月10日 午前11時ごろから午後2時過ぎ

■開催地:石川県加賀市大聖寺敷地 菅生石部神社

■問い合わせ:菅生石部神社 電話0761-72-0412

http://www.genbu.net/data/kaga/sugou_title.htm