四季の彩り豊かな日本は美しい庭園づくりに適した自然に恵まれ、各地に優れた作品がいくつも残されています。それぞれに確かな理念とこだわりがあり、つくり手の熱意がにじみ、訪れる人々を魅了します。全国の素晴らしい名庭を訪ねてみませんか?

小空間を巧みに生かした写実的な構成

雄大な自然の営みを狭小な坪庭風の空間に表現した枯流式枯山水庭園。自然をテーマにする縮景式庭園のさきがけとなった。

龍安寺と並び枯山水庭園の最高傑作。

大仙院は数ある大徳寺塔頭の一つで、16世紀はじめ、古岳宗亘(こがくそうこう)を開祖として創建されました。現在の方丈(本堂)は当時の建築で、禅宗の方丈としては最古、庭園もその頃の作で宗亘の設計によるといわれています。

庭園は方丈の北から東に展開する30坪ほどの狭い空間につくられ、障子を開けるとまさに水墨山水画の世界、深山幽谷に湧き出たひと雫が生々流転の末、大海にいたる光景が枯淡の趣をたたえて描かれています。

景観の中心をなすのは方丈北東部に立てられた観音石、不動石と称する二つの巨石で、その奥に枯滝石組を据えることで遠近感をもたせています。枯滝を落ちた水は峡谷を形成する二つの巨石の間を通って白砂の渓谷に入り、石橋を潜って中流にいたり、渡廊を過ぎていよいよ大海に注ぎ込みます。洋上には舟石が浮かびますが、この舟石は青石の名品とされ、見る位置によって微妙に表情を変えることで知られています。

名品と評判の舟石。神仙島との間を往復する宝船で、一つの石だけで表現される。

現在、東側の庭園ほぼ中央部にカ亭橋(かていきょう)といわれる渡廊が架かっています。この渡廊は明治時代には外されていましたが、昭和半ばにいくつかの史料に基づいて今の位置に戻されました。この渡廊の存在について疑問視する研究者もいて、はたしてこの処置が正しいのかどうか、これが景観にどのような影響を与えるのか、さまざまに見解が分かれています。

大仙院庭園 だいせんいんていえん
枯山水/名勝
所在地:〒603-8231 京都市北区紫野大徳寺町54-1
電話:075・491・8346

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開園時間:9時~17時(3~11月)、9時~16時30分(12~2月)
アクセス:市営地下鉄烏丸線「北大路駅」下車徒歩15分、 京都駅から市バス「大徳寺前」下車徒歩5分