初釜とは、年が明けて最初に行われる茶会のこと。
茶の湯を学ぶ者にとっては、1年の稽古初めとなる大切な会でもあります。

本来、初釜は「年が明けて初めて釜に火を入れる」ことを意味し、茶人は、元旦の早朝にその年初めて井戸から汲む若水(わかみず)で釜を開き、松の内が明けた辺りで客を招き、釜に火を入れてその年初めての茶を振る舞いました。

茶事としての初釜の始まりは、足利幕府の後半1565年、堺の豪商で会合衆(えごうしゅう)を担った数寄者の津田宗達(つだ・そうたつ)が、新年4日に広間に客を招いて茶事を行なったという記録が、天王寺屋会記(津田家の茶会記)に残されており、これが今の初釜に繋がっていると言われています。でもこれも確かなものではありません。

初釜という言葉が定着してきたのは明治後半になってからと言われ、今のような季節の大切な茶会という様相を見せてきたのは、茶の湯人口が増えてきた第二次大戦後からと言います。

いずれにしろ、現代においては、茶の湯を学ぶ者にとって、初釜は1年のうちの大切な行事であり、各地の茶道教室では、新年を迎えて初めての茶会を、厳かにそして楽しく迎えているようです。

下記YouTube動画は、東京下町、江戸川区の小野里茶道教室の2024年初釜の様子です。