独立行政法人日本芸術文化振興会は、歌舞伎音楽(竹本)の伝承者を養成するため、竹本協会・一般社団法人義太夫協会・一般社団法人伝統歌舞伎保存会・松竹株式会社と協力して、下記により、将来舞台で活躍する志をもつ歌舞伎音楽(竹本)研修生を募集します。
<竹本とは>
歌舞伎における義太夫節の演奏者を竹本といいます。義太夫節は「語り物」の音楽で、人形浄瑠璃の太夫、竹本義太夫が創始しました。歌舞伎には、人形浄瑠璃を原作とする演目(義太夫狂言)がありますが、この演目で義太夫節を語るのが竹本です。義太夫狂言の代表作には、赤穂浪士による仇討を題材にした『仮名手本忠臣蔵』などがあげられ、竹本はその上演には欠かせない存在です。
竹本は、太夫と三味線からなります。語り手である太夫は、登場人物の心情や場面の情景を独特の抑揚をもって語ります。三味線は、太棹(ふとざお)という大型の三味線を用い、重厚で力強い音色を奏でます。太夫、三味線1人ずつで1時間以上語り続けることもあり、登場人物が切々と心情を訴える場面などは、竹本の聴かせどころです。
*竹本葵太夫さんのインタビュー⇒http://meguri-japan.com/mgr/conversations/20210909_6819/
■研修概要
(1)研修目的:歌舞伎音楽(竹本)の演奏者になるための基礎教育を行うことを目的とします。
(2)応募資格:中学校卒業(卒業見込みを含む)以上の男子で、原則として年齢23歳以下の者。経験は問いません。
(3)募集人員:若干名
(4)選考方法:基本的に2年に一度一般公募し、作文、簡単な実技試験、面接を行い選考します。
(5)研修期間:2年間(全日制)
(6)研修時間:原則として、月曜日から金曜日までの平日午前10時から午後6時まで
(7)研修場所:国立劇場(東京都千代田区隼町4-1)
(8)研修内容:義太夫、三味線、筝曲、胡弓、狂言、体操、作法、講義、習字、楽屋実習、公演見学 他
(9)適性審査:研修開始後8ヶ月以内に適性審査を実施します。不合格となった場合は、研修生の身分を失います。
(10)研修修了後:竹本協会に所属し、同協会幹部の指導の下、竹本演奏家として舞台出演することになります。
(11)その他:受講料無料、教材などは貸与及び支給します。遠隔地に居住する研修生には宿舎を貸与(審査有り・有料)、又は住宅費補助金を給付します。研修期間中、伝統芸能伝承奨励費の貸与資格が与えられます。
義太夫と三味線の稽古を中心に、竹本の演奏者になるために必要な技術と心構えを学びます。
■応募手続き
(1)受付期間:令和3年10月1日(金)から令和4年1月31日(月)まで
(2)応募書類
① 受験願書(所定用紙、本人自署のこと)
② 履歴書(所定用紙、本人自署の上、3か月以内に撮影した写真を貼付のこと)
③ 同意書(所定用紙)
④ 住民票(発行日から3か月以内のもの)
⑤ 健康診断書(発行日から3か月以内のもの。用紙は医療機関・保健所等で使用しているもので可)
※必要な検診項目は「健康診断書に必要な検査項目について」PDFダウンロードを確認してください。
⑥ 写真2枚(タテ5cm×ヨコ4cm。3か月以内に撮影したもので履歴書貼付と同じもの)
※応募書類は一切返却いたしません。また、個人情報は、他の目的に転用したり第三者に公開・提供することはありません。
(3)応募方法
上記①~⑥を受付期間内に持参または郵送にて提出してください(期日必着)。
提出先:独立行政法人日本芸術文化振興会 国立劇場調査養成部養成課
※郵送による提出の場合は必ず「簡易書留」で、封筒の表に「歌舞伎俳優研修生願書在中」と朱書きしてください。
■選考
(1)選考方法:作文、簡単な実技試験、面接を行い選考します。
(2)選考者:独立行政法人日本芸術文化振興会及び上記協力団体
(3)選考日:令和4年2月から3月上旬を予定(日程が決まり次第、応募者にお知らせします)
(4)選考場所:国立劇場
(5)受験票:受験資格を確認の上、受験票及び提出書類を郵送します。受験票は選考日当日に必ず持参してください。
※選考日の5日前までに届かない場合は、お問合せください。
(6)受験料:無料
(7)選考結果の発表:合格発表は、即日行います。
*詳細については下記公式サイトをご参照ください。
https://www.ntj.jac.go.jp/training/group/takemoto.html