四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。今回は毎年11月に長野県妻籠宿で行われる文化文政風俗絵巻之行列です。

江戸から数えると中山道42番目の宿場で、木曽の宿場の中でも最も保存が長く、家並みが残されている妻籠宿です。

この行列は妻籠宿の保存事業で始まったのを記念して行われるようになった。地元の住民や県外からの多くの人が参加しての行列です。

武士、浪人、鳥追い女、駕籠下記かき、飛脚、虚無僧などなどに分して、文化文政の宿場の風俗を再現します。

行列の中でも長持ち唄につれて、木曽馬に乗った花嫁、仲人、永道を担いだ一行は、山駕籠に乗って子供達と共にひときわ人気があります。

昼食時には街道に面した板の間に腰を掛けて、わっぱ弁当を広げる者、竹の皮に包んだにぎり飯をほおばる者、キセルをふかす者などがいて、江戸時代にタイムスリップしたような錯覚に陥ります。

午前10時30分、南木曾待ち総合グラウンドを出発し旧中山道を歩く。

文化文政風俗絵巻之行列

開催日:11月23日
開催地:長野県南木曾町妻籠宿
問い合わせ:南木曾町づくり推進課 TEL:0264-57-2001

写真・文: 森井 禎紹 Teiji Morii

写真家。1941年生まれ。兵庫県三田市出身。1964年頃より趣味で写真を始める。写真コンテスト、カメラ雑誌月例コンテストに応募、入選回数362回を数える。1990年プロに転向、ライフワークとして日本全国の祭りを取材。『祭りに乾杯』『祭り旅』『祭り日』他多くの写真集を出版。現在、社団法人写真家協会(JPS)会員、一般社団法人二科会写真部常任理事、兵庫県写真作家協会最高顧問など。