四季の巡りと暮らしの節目に、神に祈り、祭りを行う。人々の熱き心、ほとばしる想いの瞬間を、写真家・森井禎紹が切り取ります。今回は毎年8月に行わる日本を代表する巨大祭り「青森ねぶた祭り」です。

日本を代表する巨大祭り

ねぶた祭りの起源については定説がない。そのねぶたが日本を代表する巨大祭典にまで飛躍した裏には単に津軽っ子の情熱だけでなく、遠い昔の謎に包まれたロマンが人々の心を打ち、この祭りを一層魅力的にしているからだろう。

ねぶた祭りは七夕様の灯籠流しの変型であろう。七夕祭りは、7月7日に、穢れを川や海に流す禊(みそぎ)の行事だが、ねぶたも同様に7日目には、ねぶた人形を川や海に流す習わしがある。

ねぶたは構想から仕上がりまで約1年の製作日数を要し、約1台2千万円ほどの費用がかかる。ねぶたの大きさは幅9m、奥行7m、高さ5mの制限がある。わき上がる歓喜の渦潮「跳人」は約3千人である。

<青森ねぶた祭り>
開催日:8月2日〜8月7日
開催地:青森県青森市柳町通り一帯

<2023年運行スケジュール>
■8月1日(前夜祭)
18:00~21:00(予定)(会場:青い海公園特設ステージ)
■8月2日・3日
19:00~(先頭ねぶた協働社交差点から出発)
子どもねぶた(約10台予定)・大型ねぶた(約15台予定)の運行
■8月4日~6日
18:50~(先頭ねぶた新町柳町交差点から出発)
大型ねぶたの運行(約20台運行予定)
8月2日~5日まで審査した結果を集計し、8月6日にねぶた大賞他、各賞を発表。
★6日は受賞したねぶたをご覧になれます。
■8月7日
13:00~(先頭ねぶた新町柳町交差点から出発)
大型ねぶたの運行(約20台運行予定)
19:15~21:00頃 (会場:青森港)
■第69回青森花火大会・ねぶた海上運行
受賞したねぶたが青森港を運行し、花火とともにねぶた祭のフィナーレを飾ります。
※ねぶた海上運行は4台の予定。
海上を行き交う幻想的なねぶたと、みちのくの短い夏の夜空を焦がす大輪の花火をぜひご観覧ください。

≪オフィシャルサイト»
https://www.nebuta.jp

文・写真: 森井 禎紹 Teiji Morii

写真家。1941年生まれ。兵庫県三田市出身。1964年頃より趣味で写真を始める。写真コンテスト、カメラ雑誌月例コンテストに応募、入選回数362回を数える。1990年プロに転向、ライフワークとして日本全国の祭りを取材。『祭りに乾杯』『祭り旅』『祭り日』他多くの写真集を出版。現在、社団法人写真家協会(JPS)会員、一般社団法人二科会写真部常任理事、兵庫県写真作家協会最高顧問など。